『Le Parisien』は「チェルシーのサポーターによる人種差別行為の被害者となったスレイマヌ・シッラ氏は、クラブからの招待を断る意向を明らかにした」と報じた。
先日発生したパリの地下鉄での人種差別行為は世界中で大きな話題となった。パリ・サンジェルマン戦を観戦に訪れたチェルシーのサポーターの一部が、黒人男性が地下鉄に乗り込もうとするところを阻止し、「おれたちは人種差別主義者だ」と歌った。
この事件を受けてチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督はクラブ公式サイトで声明を発表するとともに、パリ・サンジェルマンとのセカンドレグに被害者となったスレイマヌ・シッラ氏を招待する意向を示した。
スレイマヌ・シッラ
「ミスター・モウリーニョからの招待は感謝する。しかし、現段階ではスタジアムに行くことを想像することは出来ない」
また、『BBC』のインタビューではチェルシーの対応を批判しており、まだ弁護士との対話が為されていないと話している。
スレイマヌ・シッラ
「私は本当に信じることが出来なかった。心の底から深く傷つけられたと感じた。もちろん、それはチェルシーの責任である。彼らのサポーターなのだ。
我々は2015年に生きているのだろう? そしてフランスにいる。文明化された国にいる。文明的な国にいるのであれば、やってはいけないことがある。自分にとっては屈辱だ。私の国を辱められた。家族、父、母の前で侮辱された。
彼らはパリとは言っていなかった。チェルシーと言っていた。チェルシーは私の弁護士と対話すべきである。そしてそれをまだやっていない。彼らはそのサポーターである。パリ・サンジェルマンは私の弁護士と対話したが、チェルシーはそれをしていない」