先日、 2018年W杯ロシア大会の予選がアジアから幕を開けたことをお伝えしたが、今月末にはCONCACAF(北中米カリブ海)でも一次予選が始まる。

その一次予選に登場するカリブ海のモントセラト代表が11日、英・プレミアリーグのQPRに所属するMF、ブランドン・コンリーを招集した。QPRのクラブ公式HPが発表している。

モントセラトはカリブ海に浮かぶ英国の海外領土。三宅島の2倍ほどの面積に加え、1995年の大噴火により島の半分近くが居住不能となったため、現在の人口は5000人ほどの小さな島国である。

そうなると選手を集めるのもひと苦労で、FIFAランクで最下位だった2002年W杯日韓大会当時には、ドイツ対ブラジルの決勝と同日にランキングで1つ上のブータン代表と「裏決勝戦」を開催し、その模様が映画化されたことでも話題となった(試合は1-0でブータンが勝利している)。

公開された映画、“The Other Final"

しかし、近年は同島に所縁のある英国出身者を積極的に代表へ招き入れており、先日の予選でスリランカに勝利した宿敵ブータンが最新のFIFAランクで209ヵ国中最下位なのに対し、モントセラトは172位となっている。

このたび招集されたブランドン・コンリーもイングランド・イズリントン生まれの現在19歳。

QPR下部組織出身で2014年3月にプロ契約を結び、つい最近トップチームの背番号を与えられベンチ入りしたばかり。通常、生まれ育った国の代表入りを希望する選手はこのような招集を拒むケースも多いのだが、どうやら彼はそのまま招集を受ける方向のようだ。

モントセラトの一次予選は今月27、31日に行われ、元オランダ代表のレジェンド、パトリック・クライファートが指揮官に就任したキュラソー代表と対戦する。

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