3月19日に裁判所から正式に破産宣告を受けたパルマFC。

『La Repubblica』によれば、クラブの総負債は既に2億1800万ユーロ(およそ279億円)という莫大な数字となっているという。

そのうちスポーツ部門単独では7400万ユーロ(およそ95億円)。そのほか税金の滞納分が2500万ユーロ(およそ32億円)、銀行への支払い滞納が1000万ユーロ(およそ13億円)となっている。

パルマFCは破産宣告を受けたものの、セリエAから500万ユーロの支援が行われることが決定しているためにシーズン終了までの試合を開催することは可能である。

1992-93シーズンのセリエC1第27節の時点で破産したアレッツォは残りの試合が全て0-3の扱いとなった。しかし、このケースではクラブがリーグから撤退しているため、パルマとはやや状況が異なる。

ただし、次年度にセリエA、あるいはセリエBに登録するためには、最低でもスポーツ面単独での負債を0にする必要があり、6月28日までに上記の7400万ユーロを返済しなければならない。

それが不可能であった場合は、セリエD、あるいはエチェレンツァ(5部以下)、またはそれ以下のアマチュアリーグへの降格処分が言い渡されることになる。

一つの有力な解決方法としては、クラブを引き継いでくれる新たな所有者を迎えること。

現在はアメリカの投資グループ、あるいはマルタに本社を置くドーイェン・スポーツ(ジョルジュ・メンデス代理人と関係が深い投資会社)が興味を持っていると言われているが、その話に今のところ進展はなく、短い期間で莫大な債務の返済義務があることも高いハードルとなる。

なお、破産によって設置される債権者委員会にはキャプテンのアレッサンドロ・ルカレッリ氏が入ることが決まっている。

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