今週、中南米で大きな話題になったニュースをお届けしよう。

17日に行われた2014-15シーズンのCONCACAFチャンピオンズリーグ準決勝、エレディアーノ(コスタリカ)対クルブ・アメリカ(メキシコ)第1戦での一幕。

今大会快進撃を続けるエレディアーノがキックオフの瞬間から熱のこもった戦いを見せると試合は一気にヒートアップ。すると前半23分に事件は起こった。

OMG…

相手に囲まれボールを失ったアメリカのマイケル・アローヨがすぐに取り返そうとタックル。深いタックルを受けたエレディアーノのクリスティアン・ラゴスはその場に倒れてしまうが、そこへ現れたアメリカのアルゼンチン人DF、パオロ・ゴルツがあろうことかボールごと彼の頭を蹴り飛ばしてしまったのである。

すぐに両クラブの選手、スタッフが入り乱れて大騒動に。当然ゴルツは一発退場…かと思いきや、何とお咎めなし(イエローカードとの情報もある)。タックルを見舞ったマイケル・アローヨのほうにレッドカードが提示されたのであった。

この退場劇で数的不利となったアメリカはリズムを乱し、3-0で完敗。第2戦を前に崖っぷちに立たされることとなった。

【ハイライト】

試合後、エレディアーノの副会長、オルランド・モレイラ氏は、

「スタジアムの全ての人が何が起こったかを知っている。唯一審判だけがあのアクションを見ていなかったんだ。信じられないよ」

と悪質なプレーと軽い処分に憤慨。CONCACAFへアメリカとゴルツに対する追加の処分を求めている。

ラゴスは出血したもののプレーを続行。終盤、拍手に包まれてベンチへ下がったが、試合後に気を失い病院へ搬送されたという。ただ現在は安定しているとのことだ。

ちなみにこのゴルツ、2010年にアルゼンチン代表へ招集された経験を持つ実力者で、ラヌースでは主将を務め2013年のコパ・スダメリカーナ制覇を牽引したほど選手なのだが…。

なお、CONCACAFチャンピオンズリーグは現行のシステムに変更して以降、メキシコ勢が6連覇中。しかし今年メキシコ勢で勝ち残っているのはアメリカだけとなっている。果たしてこのまま連覇は潰えてしまうのだろうか。

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