先週Qolyでお伝えした通り、かつてエドガー・ダーヴィッツ、クラレンス・セードルフらのスーパースターを輩出したスリナムは、2018年W杯へ向けた“特別プロジェクト"を発足させ、26日に首都パラマリボでトリニダード・トバゴのWコネクションと非公式の親善試合を行う。
現在スリナムの国内法は2重国籍を認めていないが、既に国籍法改正を求める法案が議会に提出されており、この一戦はスリナム国籍を持たない在外スリナム人選手を集めて試合を行うことで、法案成立の後押しをしたい意向を持っている。
そんな熱い使命を帯びた歴史的一戦への招集に応じた在外スリナム人のプレイヤーは以下の14人となった。
GK:
ロドニー・ウベルヘン / Rodney Ubbergen
(FCオス)
ジョナタン・ヴァーテルベルフ / Jonathan Waterberg
(FCドルトレヒト)
DF:
ミラノ・クーンデルス / Milano Koenders
(ヘラクレス・アルメロ)
ノリヒオ・ニーフェルト / Norichio Nieveld
(FCアイントホーフェン)
センドリーノ・ミシジャン / Cendrino Misidjan
(CSKAソフィア/BUL)
ドノヴァン・スラインガルト / Donovan Slijngard
(カンブール・レーウワルデン)
MF:
ニカンドロ・ブレーフェルト / Nicandro Breeveld
(ステアウア・ブカレスト/ROM)
ロレンツォ・ダーヴィッツ / Lorenzo Davids
(ラナス/DEN)
セルヒーニョ・グリーン / Serginho Greene
(AEKラルナカ/CYP)
ライアン・コールワイク / Ryan Koolwijk
(FCドルトレヒト)
エファンダー・スノ / Evander Sno
(無所属)
*ヘナロ・スナイデルス / Genaro Snijders
(FCオス)
FW:
ヨルゾリーノ・ファルケンスタイン / Jorzolino Falkenstein
(FCオス)
ナイジェル・ハッセルバインク / Nigel Hasselbaink
(ヴェリア/GRE)
ルトシニオ・マレンゴ / Ludcinio Marengo
(FCフォレンダム)
*ファルケンスタインが負傷により辞退しスナイデルスが追加招集
元AZで今回キャプテンを務めることが決まったミラノ・クーンデルス、北京五輪のオランダ代表で元アヤックスのエファンダー・スノ、エドガー・ダーヴィッツの従兄弟ロレンゾ・ダーヴィッツ、ジミー・フロイト・ハッセルバインクの甥ナイジェル・ハッセルバインク、オランダ代表経験を持つセルジーニョ・グリーンら14人全員がオランダ国籍のスリナム人である。
所属リーグの内訳は8人がオランダの1-2部、5人が国外、1人が無所属の構成で、残りのメンバーはスリナム国内から補充される予定となっている。
一方スリナムの関係者は在外スリナム人を100人ほどピックアップした模様だが、選手は概ねこのプロジェクトへの賛同を示したものの、大半が招集を断ることになった。それらのメンバーについては次ページで紹介していこう。