スリナムは今回、旧宗主国のオランダを筆頭に国外で活躍するスリナム系の選手にこの歴史的一戦への参加を求める招集レターを送ったが、最終的に集まったのは14人となった。これは試合が非公式に行われるため、所属クラブが許可をしなかったことが主な理由である。
参加を断念したことが明らかになっているメンバーは以下の通り。
フリノル・プレト(ズルテ=ワレヘム/BEL)
ケルヴィン・メイナルト(バートン・アルビオン/ENG)
ロイストン・ドレンテ(シェフィールド・ウェンズデイ/ENG)
マーヴィン・エムネス(スウォンジー・シティ/ENG)
ドワイト・ティーンダリ(スウォンジー・シティ/ENG)
ライデル・プーポン(ヴァランシエンヌ/FRA)
トウファルノ・ピナス(ハポエル・ハイファ/ISR)
ボイ・ワーテルマン(カラビュクスポル/TUR)
ライアン・ドンク(カズムパシャ/TUR)
ジャンニ・ザイフェルローン(ADOデン・ハーグ)
ディオン・マローネ(ADOデン・ハーグ)
ロラント・アルベルフ(ADOデン・ハーグ)
トリノ・フンテ(FCアイントホーフェン)
ロレンソ・ピケ(FCオス)
カルヴィン・マッキントッシュ(カンブール・レーウワルデン)
ジリアーノ・ワイナルダム(ゴー・アヘッド・イーグルス)
ジョーイ・フルーンバスト(ゴー・アヘッド・イーグルス)
ジョバンニ・ヒワト(スパルタ・ロッテルダム)
ダリル・ラフマン(トゥウェンテ)
ケルフィン・レールダム(フィテッセ)
エロイ・ローム(フィテッセ)
ケヴィン・ワタマレオ(フォレンダム)
イェルマノ・ロ・フォ・サンフ(フォレンダム)
ヘネロ・ゼーファイク(フローニンゲン)
ティアロン・シェリー(フローニンゲン)
ロレンゾ・ブルネト(フローニンゲン)
ヤルヒニオ・アントニア(フローニンゲン)
元レアル・マドリードのロイストン・ドレンテを除くと世界的な知名度こそ低いが、2014年W杯のオランダ代表ジョージニオ・ワイナルダム(現PSV)の実弟ジリアーノ、昨シーズンまでハーフナー・マイク(現コルドバ/ESP)とチームメイトだったフィテッセのケルフィン・レールダム、エロイ・ロームらオランダ国内では名の知れた選手達ばかりである。
今回はあくまで非公式の試合のため拘束力を持たなかったが、法案が成立した後のFIFAマッチデーともなればこれらの選手が招集される可能性は大きく広がる。そうなればメキシコ、アメリカの2強+コスタリカという固定化された北中米カリブ海地域の勢力図に影響を与えることは必至であろう。
そういえばJ1・清水エスパルスに在籍する北京五輪オランダ代表のカルフィン・ヨン・ア・ピンもまたスリナム系である。近い将来、彼がスリナム代表でプレーする姿が見られるのかもしれない。