フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドを輩出したポルトガルの名門、スポルティングに所属する田中順也が、27日のモレイレンセ戦でリーグ戦5点目のゴールを決めた。

田中は昨夏、柏レイソルからスポルティングへ加入した。開幕前の練習試合でハットトリックを記録するなど幸先の良いスタートを切ったが、いざシーズンが始まると全くと言っていいほど出場機会を与えられず、チャンピオンズリーグではベンチにさえ入れなかった。

その状況下でハビエル・アギーレ体制の日本代表に招集されたため、「なぜ出場機会を得られていない選手を呼ぶのか?」という批判的な声も上がることとなる。結局、試合勘を失っているなかでインパクトを残せなかった田中は10月以降、一度も呼ばれていない。

クラブでも代表でも居場所を失った田中だが決して腐らなかった。スポルティングが国内リーグ、CL(敗退以降はEL)に加え、国内カップとリーグカップを並行して戦っていたことも幸いしたと言えよう。

田中は昨年11月のカップ戦で初ゴールを決めると、1月には公式戦3試合連続ゴールを記録する。確かな結果を残したことでリーグ戦でも出場機会が与えられるようになり、現在までリーグ戦14試合に出場、5ゴールを決めている。

シーズン閉幕を目前にして5ゴールという数字は「助っ人」としては物足りない。しかしこちらの数字を見ていただきたい。


14試合5ゴール(先発4途中10、401分) - 国内リーグ
5試合1ゴール(先発2途中3、184分) - 国内カップ
4試合1ゴール(先発4途中0、360分) - リーグカップ
2試合0ゴール(先発1途中1、 88分) - EL

先発は14試合中僅かに4試合で、出場時間は401分でしかない。4試合と半分の時間で5ゴールを決めている計算になり、1試合辺りの得点率は約1.12となる。

18クラブで行われるポルトガルは年間34試合なので単純計算するとシーズン38点を決めるペースとなる。また、公式戦全てを合計しても2試合に1点以上決めることになり、数字上はかなり高いのである。

もちろんこの計算がそれほど重要な意味を持たないことは明らかだが、田中が与えられた数少ないチャンスのなかでしっかり結果を残していることを知っておく必要があるだろう。