「決勝でのクラシコ」を実現すべく、CL準決勝ユヴェントス戦に挑んだレアル・マドリー。

前半のうちに先制点をあげ試合を優位に進めていたが、アルバロ・モラタにゴールを許しアグリゲートスコア2-3で敗退が決まった。

アウェイで1stレグを1-2と落としていたマドリーはこの日、最低でも勝利が必要だった。

失点を喫してからもハメス・ロドリゲスやギャレス・ベイルが惜しいシュートを放ち反撃を試みたが、ジャンルイージ・ブッフォンが守るゴールを割ることはできず。連覇の夢が儚くも散った。

昨年行われたクラブワールドカップこそ制したものの、これで主要3タイトルでの「無冠」が現実的となった今シーズンのマドリー。サンティアゴ・ベルナベウに訪れたファンもそのことを自覚したのか、試合終了間際には重苦しい空気が立ち込めていた。

しかし、そんなマドリーのサポーターもユヴェントスのある選手に対しては特別な敬意を払っていた。

79分、この日先発出場を果たしたアンドレア・ピルロが途中交代した際、マドリーの一部のファンから拍手が送られたのだ。

この時、マドリーは1点が必要であった。シュートがなかなか決まらず残り時間もわずか・・・。そんな状況にサポーターはフラストレーションを溜めていたのだが、翌週に36歳を迎えるレジェンドにはリスペクトの気持ちを見せた。

ちなみに直後の84分、ユヴェントスはモラタに替えてフェルナンド・ジョレンテを投入している。

モラタはマドリーのアカデミー出身であり、昨シーズンまでトップチームにも在籍していた。サポーターの中にはモラタにいい思い出を抱いている人も多いはずだが、やはりこの試合で同点ゴールをあげたからかピルロの時のような拍手は聞こえてこなかった。

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