2014-15シーズンのUEFAヨーロッパリーグは14日、ついに決勝のカードが決定。連覇を目指すセビージャと対戦するのは、UEFAカップ時代の1988-89シーズンに一度優勝経験のあるナポリ・・・ではなく、そのナポリを準決勝で下したウクライナとのドニプロ・ドニプロペトロウシクとなった。
.@SevillaFC and @fcdnipro will contest the #UELfinal! Congratulations! pic.twitter.com/y0XfIKV0oB
— UEFA Europa League (@EuropaLeague) 2015, 5月 14
ドニプロはディナモ・キエフとシャフタール・ドネツクによる支配が続く国内リーグにおいて、2強に次ぐ存在の一つ。1991年のウクライナ独立後は優勝がないものの、クラブが黄金期を迎えた1980年代、ウクライナはもちろんロシアやベラルーシなどの強豪クラブも押さえてソ連リーグを2度制している名門だ(※1983年と1988年)。
日本でよく知られている選手として、Jリーグ創成期にガンバ大阪でプレーした元ソ連およびウクライナ代表FWのオレグ・プロタソフは、このドニプロでプロとなり1983年のリーグ制覇を経験している。
さて、そのドニプロの現エースといえば、やはり背番号10をつけるエフゲン・コノプリャンカだろう。
2012年、地元で開催されたEUROで大きな注目を集めたドリブラーはその後も国内に留まり続け、西欧のビッグクラブが注目する選手へ成長した。25歳になった彼の今季のプレー集がこちら。
プレースタイルやドリブルのほとんどを利き足である右足で行うことから「ウクライナのメッシ」と形容されることもあるコノプリャンカ。ドリブルだけでなくシュートやクロス、プレースキックなどのキック技術にも優れている。
同じウクライナ代表のアンドリー・ヤルモレンコ(ディナモ・キエフ)とともに、さすがにそろそろ“機”は熟したはず。来季こそはより大きなクラブで躍動する彼の姿を見てみたいが、そのためにもEL優勝という置き土産をぜひ達成したいに違いない。
タイトルだけでなく来季のCL出場権もかけたEL決勝は、今月27日、ポーランドのワルシャワ国立競技場で行われる。