23日、今シーズンのリーガ・エスパニョーラ最終節が各地で行われ、バルセロナはホームでデポルティーボと対戦した。

すでに優勝を決めていたバルセロナは、昨夏獲得したDFトーマス・ヴェルマーレンを今シーズン初めて起用する。試合はリオネル・メッシが2ゴールをあげたものデポルティーボに2失点を喫し、2-2で終了した。

さて、そんなこの試合は多くのバルセロナサポーターにとっては特別なものだったに違いない。バルセロナのパスサッカーを根底から支え、クラブの最多出場記録を保持するチャビがホームで戦うラストマッチであったのだ。

チャビはこの後も、コパ・デル・レイ、そしてUEFAチャンピオンズリーグと2つのコンペティションで決勝を控えている。コパ・デル・レイの決勝はカンプ・ノウで行われるのだが、一発勝負のファイナルはあくまで中立地扱い。カンプ・ノウをホームとして戦うのは、これが最後になるはずだ。

そんなチャビのフィナーレを彩ろうと、クラブやサポーターは様々な演出を用意していた。

こちらは、この日バルセロナが着用した記念のユニフォームである。

胸の部分に刺繍されたのは"6RÁCIES"の文字。これは、チャビの背番号である"6"を"G"に見立て、"GRÁCIES(ありがとう)"というメッセージを表現している。

ちなみに、その下に書かれているのはこの日の日付け(2015年5月23日)。

選手がピッチに登場する際、カンプ・ノウのバックスタンドにはこのようなジャイアントフラッグが登場した。

カンプ・ノウのバックスタンドではビッグマッチなどでモザイクを作ることが多いが、こうしてフラッグが掲げられるのはやや珍しい。

【次ページ】あのチャビを涙させた、カンプ・ノウの素敵な演出