現在チェコで開催されているU-21欧州選手権。

23日、グループAの第3節チェコ対ドイツ戦が行われたのだが、この試合を日本で解説したのがU-22日本代表監督を務める手倉森誠氏だった。

リオ五輪のヨーロッパ最終予選も兼ねるこの大会。

日本でのブロードキャスティングを担当する『WOWOW』は、育成年代に精通するスペシャリストたちを解説に迎えており、その豪華さがちょっとした話題になっていた(WOWOWさん、ご紹介いただきありがとうございます!)

中でも最も驚かせたのは、現役U-22日本代表監督である手倉森氏の起用だろう。いくらリオで対戦する可能性があるとはいえ、現役の代表監督がこうした場で解説をするのはとても珍しいことである。

さて、そんなこの日の中継では手倉森氏がU-22日本代表に関するちょっとおもしろい話をしていたのでご紹介。

発端は、実況の山田泰三氏がU-21ドイツ代表GKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンについてある情報を読み上げたことである。

今回のドイツ代表にはテア・シュテーゲンの他レヴァークーゼンGKベルント・レーノやケルンGKティモ・ホルンといった次世代を担う凄腕GKが名を連ねている。

中でもテア・シュテーゲンとレーノは10代の頃から鎬を削ってきたライバル。若い頃には合宿中同室になり、レーノの長電話にテア・シュテーゲンが激高したこともあるそうだ(テア・シュテーゲンは先日の記者会見ですでに仲直りしていることを認めている)。

そういったエピソードを聞いた手倉森監督は、こんなことを話していた。

「代表チームでは、私はGK同士を同部屋にしないんです」

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