この方針について手倉森監督は、「レベルを高めるにはすぐそばにライバルがいることも必要」としつつ、「(それでも)仲が良すぎても困る」と話していた。
GKはポジションが一つしかない特別なポジション。やはり、ピッチ以外のところでもそういった配慮があるようだ。
ちなみにこの手倉森監督であるが、解説の経験は比較的浅い(ひょっとしてこの日が初めて?)。しかしそれでも、論理と感情を混ぜた素晴らしい解説を見せていた。
東北なまりの口調は変わらず、両チームの戦い方をシンプルに指摘。
WOWOWでは第2節のチェコ対セルビア戦をオンデマンドサービスのみで放送していたのだが、その試合もしっかりとチェックしていた模様。この時期は代表発表に向けたタスクが多かったはずだが、解説に向けた準備も怠っていなかったようだ(もちろんスカウティング的な意味合いもあるだろうが)。
そして、チャンスの際には「おおお!」と思わず声をあげるなど、試合を楽しむ心も忘れていなかった。ハーフタイムには他会場のデンマーク対セルビア戦のハイライトが流れたのだが、その映像をニヤニヤしながら見ていた姿が今になっても忘れられない。
お得意のダジャレこそ炸裂しなかったが、将来的に解説者としての可能性も感じさせる腕前であった。
ちなみに手倉森氏いわく、日本代表のハリルホジッチ監督はよく「おれは現役の頃、テクニックのあるFWだった」と自分で話しているらしい。
そんな手倉森誠監督率いるU-22日本代表は7月1日(水)、ユアテックスタジアム仙台でU-22コスタリカ代表と国際親善試合を戦う。