マンチェスター・ユナイテッドは昨年7月、adidasと2015-16シーズンから10年間の長期契約を締結したことを発表。
Manchester United plc has reached a 10-year agreement with adidas, beginning 2015/16. More: http://t.co/VAP8iwzCAD pic.twitter.com/oowQbf6NJi
— Manchester United (@ManUtd) 2014, 7月 14
契約金は総額7億5000万ポンド(当時のレートでおよそ1300億円)と伝えられており、つまり年間7500万ポンドという超巨額。2002年からユナイテッドと契約していたNikeもこれを上回る条件を出すことはできなかった。
Nikeがアーセナル(※2014年からPuma)やユヴェントス(※2015年からadidas)といった他の強豪クラブよりも、2015年に切れるユナイテッドとの契約更新を優先していたことは周知の事実で、それを果たせなかったこと、しかもライバル社のadidasに奪われてしまったのは痛恨だったに違いない。昨今の報道によればユニフォームやトレーニングキット以外の売り上げの配分についてNikeがより良い条件を求め、交渉が難航していたところにadidasがド級の条件を提示して契約を勝ち取ったようだ。
ここで一つ問題になったのが、ユナイテッドとNikeの契約が通常シーズンの切り替わりとなる6月末ではなく、7月末までの契約だったこと。adidas側は当然契約の前倒しを求めたものの、Nikeはこれを拒否。どのタイミングで決まっていたか定かではないが、今年のツアー先がNikeのお膝元アメリカであったことも影響したかもしれない。結局、クラブは今月、昨季のNike製ウェアを使い選手の獲得発表やプレシーズンマッチなどを行っている。
そして今週末の土曜、いよいよ契約の切り替わりを迎えるため、注目の新ユニフォームもすぐに発表されることになるだろう。
来年EURO2016が開催されることから、今季のプレミアリーグは通常よりも早い8月8日の開幕となっており、ユナイテッドはそのファーストゲームでトッテナム・ホットスパーと対戦。プレシーズンマッチは今週末以降予定されていないため、adidasによる新ユニフォームはトッテナムとの開幕戦でいきなり実戦投入される。