エミレーツ・カップで、アデレードは背番号54番をつけてリヨン戦では後半途中からピッチに立ち、ヴォルフスブルク戦では先発から60分ほど主に左サイドハーフとしてプレーした。

判断はともかく、キレのあるドリブル突破を積極果敢に仕掛ける姿が印象的で、いいスルーパスを繰り出す場面もあった。

まだ線は細いが、身長はすでに180cmを超えている。スピードとボールテクニックに長け、その年齢に見合わない能力をすでに持っているとされている。また、そのプレーぶりからも見て取れるように、自身の能力に自信を持っているとのこと。

アーセナルが手に入れた“フランス産の最新銘柄”といえるアデレードについて、ヴェンゲル監督も「特別」と高い評価を与えていた。

「彼は素晴らしい才能を持つ大器だ。(ピッチに)出てきた時にそれを目にすることができたはず。17歳だよ、それを忘れちゃならない。実際、自分が17歳の時どうプレーしていたか覚えてないけれど、あんな風にはプレーしていなかったね!」

また、こうも語っている。

「アデレードは私がフランスで見出した選手だ。彼はちょうどU-17欧州選手権で優勝したところだった。彼は1998年に生まれた。この年はずっとアーセナルにとっていい年だ(97-98シーズン、リーグとFAカップの2冠達成)。 この年に悪い選手を持つことはできないよ!彼は攻撃的な選手だが、オールラウンドな選手にも成長することができる。現時点では、左右(のサイド)でプレーしているが、センターハーフとしても成長可能だと思うね」

弱冠17歳でアーセナルにデビューしたアデレード。「強烈な精神的経験だった」とその感想を述べた新星の今後に注目だ。

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