先週、2015-16シーズンが開幕したイングランド・プレミアリーグ。昇格組のひとつであるワトフォードはアウェイでエヴァートンと対戦した。

メキシコ人MFミゲル・ラユンとナイジェリア人FWオディオン・イグアロのゴールで一時はリードを奪うも、土壇場で同点に追いつかれ2-2の引き分けで試合は終了している。

試合後、今季からチームを率いるキケ・フローレス監督は「イングランドでの私の最初の試合で何か特別なことができると思った。だが、最後にいくつかミスをしてしまった。フェアな結果だ」とその感想を述べていた。

さて、そのワトフォードの開幕スタメンが秘かに話題になっている。その面子がこちら。

GKエウレリョ・ゴメス(ブラジル)
DFアラン・ニョン(カメルーン)
DFクレイグ・キャスカート(北アイルランド)
DFセバスティアン・プレドル(ポーランド)
DFホセ・ホレバス(ギリシャ)
MFエティエンヌ・キャプー(フランス)
MFヴァロン・ベーラミ(スイス)
MFイケチ・アニャ(スコットランド)
MFホセ・マヌエル・フラド(スペイン)
MFミゲル・ラユン(メキシコ)
FWトロイ・ディーニー(イングランド)

実に6人が新加入選手だが、注目はそこではなく国籍。11人が全員違う国籍なのだ。もちろん厳密に言えば、イングランドとスコットランドと北アイルランドはイギリス国籍になるが、サッカー界における国籍だと全員が異なることになる。

また、様々なルーツを持つ選手も多い。ニョンは元々フランス出身であり、ベーラミはセルビアのコソボ自治区出身ながら、両親とともにスイスに亡命した経歴がある。さらに、アニャはナイジェリア人の父とルーマニア人の母のもとスコットランドに生まれた選手である。

多国籍化が進むプレミアリーグにおいては時折こういったことは起こりうるが、その現状を表す出来事のひとつと言えるかもしれない。

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