フィジカルに自信を抱く肉体派が揃うプレミアリーグ。

そうした性格はレフェリーのジャッジにも反映されており、選手同士の当たりが激しいため他リーグの基準よりもやや厳しめだと言われている。

さて、そんなプレミアリーグに関するあるデータを『Opta』が紹介していた。

同社によれば、1シーズンに1選手が100回以上ファールをしたケースは、統計を始めた2003-04シーズン以降わずかに7度しかないのだという。

プレミアリーグの試合数は1シーズン38である。

つまりシーズンでファールを100回しようとすれば、1試合あたりに求められるファール数はおよそ2.63回。ファールには警告や退場が付随する可能性もあるため選手はリスクを伴うわけだが、1試合2.63回というペースはかなり多いといえるだろう。

そして、それらのうち5度にわたってシーズン100ファールを記録したのが、ボルトンで長くプレーしたFWケヴィン・デイヴィスであるという。

前線からとにかく激しく守備をこなすボルトン戦術の体現者であったデイヴィス。ロングボールに滅法強く、攻撃側には不利なはずの後方からのロングパスに対しDFに競り勝つこともしばしばであった。2003-04シーズンから2009-10シーズンの中で、最多ファールを5回、ファール数2位を2回記録している。

また、デイヴィス以外には2007-08シーズンにアストン・ヴィラに在籍していたFWヨン・カリュ―が、2008-09シーズンにエヴァートンに在籍していたMFマルアヌ・フェライニがそれぞれシーズン100ファールを記録している。DFの選手が一人もいないというのは、ちょっと意外な気もする。

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