12日に行われたJ1の2ndステージ第10節で、モンテディオ山形にアウェイで3-1と勝利し首位に浮上したサンフレッチェ広島。

この試合では鮮やかな逆転にGK林卓人による殊勲のPKストップなどの見せ場があったが、なんといっても20歳の若武者・浅野卓磨が叩き込んだ試合を決定付ける3点目がすごかった。

浅野が自陣中央付近でゴールから背を向けボールを受けたのは79分。1点を追う相手の守備が手薄になっていたことをしっかり認識していたのだろう。

迷う素振りを一切見せず反転すると、猛烈な勢いで前進し独走。永井謙佑(名古屋)に匹敵するとも言われる50m5秒台の快足であっという間にペナルティエリアへ侵入し、最後はGKの位置をしっかり確かめ冷静にゴールへ流し込んだ。

長い距離を走ったにもかかわらず全く息を切らさず、浅野は「どうだ」と言わんばかりに両手を広げサポーターに誇示してみせた。この圧巻のゴールはアデミウソン(横浜FM)、宇佐美(G大阪)と並び、『スカパー!』が選ぶ今節のベストゴール3選にもノミネートされている。

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