ヨシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン) / 20歳

ペップ・グアルディオラは客観的にクールな雰囲気を作り出すのが好きで、あまりカッとなることはない。しかし、彼が親善試合で狂気に駆られたようになったのは、何かがそうさせたのだ。

8月に行われたアウディ・カップで、ナイジェル・デ・ヨングが強烈なタックルを放った。その相手がヨシュア・キミッヒだった。

グアルディオラ監督はロッカールームに繋がるトンネルの中で、危険な行為をしたデ・ヨングに対面し激怒していた。

「キミッヒのことは残念だ。彼はこのチームのトッププレイヤーだ。次の10年でドイツ最高の選手の一人となるだろう」。監督はそう賞賛した。

このダイナミックなホールディング・プレイヤーは、まるでブスケツとチャビを足して割り、ボックス・トゥ・ボックスでも働けるようにしたような選手だ。キミッヒはシュトゥットガルトから700万ユーロ(およそ9.5億円)でやってきたが、それはグアルディオラの個人的なリクエストであったらしい。

U-21欧州選手権でキミッヒを見れば、そこに大きな楽しみがあった。彼は冷静にボールを持ち、知的なポジション取りをし、守備をして、パスを供給できる。深く守れば最終ラインの前で働ける。

彼は中盤から10ゴールを決めるような選手ではない。シュートはそれほど強さがない。身体的には最高のものは持っていない。しかし、グアルディオラには彼に対する絶大な信頼がある。

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