先週末、リヴァプールに敗れプレミアリーグで6敗目を喫したチェルシー。

チームにリーグタイトルをもたらしたジョゼ・モウリーニョだが、メディアでは解任論が叫ばれている。オーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏からは、2試合の猶予が与えられたといい、4日のCLディナモ・キエフ戦の結果如何では最悪のケースも考えられた。

しかし、そうした状況にサポートや連帯を示した存在がいた。この日、スタンフォード・ブリッジに訪れたファンだ。

試合はチェルシーがオウンゴールで先制するというスッキリしない展開だった。アドバンテージもわずかに1点であり、いつ同点に追いつかれてもおかしくはなかった。

そうした状況の後半、チェルシーサポーターが歌ったチャントがこれだ。

モウリーニョの名前をひたすら呼ぶという、"Jose Mouronho"のチャント!

こうした状況、そして試合終盤にもかかわらず監督の名前がスタジアム中に響き渡るというのは、なかなか珍しいことである。このチャントはキックオフ前にもモウリーニョ監督へと向けられており、サポーターは偉大なる指揮官へのサポートの意思を声援で表現した。

このシーンを、モウリーニョ監督の背後から撮影した映像もあった。

このチャントを聞いたモウリーニョ監督は両ゴール裏の方へと手をあげ感謝のリアクションを見せている。

モウリーニョ監督は以前、自身へのチャントを制し選手たちに向けるようファンに指示したことがある。しかし、さすがにこの日受けたチャントには感銘を受けたようで、2013年に自身がチェルシーに復帰して迎えたスタンフォード・ブリッジでの最初の試合と比較する形で、以下のように答えている。

ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー監督)

「私がチェルシーに帰ってきてホームで最初にハルと対戦した時、スタジアムが私を歓迎してくれたのは驚くほど素晴らしいものだった。

しかし、今日のものとは比較できないよ」

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