J2は14日に大宮アルディージャが初優勝と1年でのJ1復帰を決めたが、自動昇格圏の2位を巡る争いは熾烈だ。

2位ジュビロ磐田が同日横浜FCと1-1で引き分けたのに対し、快進撃を続けるアビスパ福岡は愛媛FCを1-0で退け、両チームはとうとう勝ち点79で並んでしまったのだ。

ここ4試合15得点と攻撃力が爆発していた福岡だが、勝てばクラブ史上初のプレーオフ進出が決まる好調の愛媛に苦しめられ、ホームでの最終戦は薄氷の勝利だった。

しかし今季一時は「ウノゼロ(1-0)の福岡」と言われただけに、現在のチームには1点あれば十分。序盤に迎えた決定的なピンチも守護神・中村航輔がこのセーブ!

抜け出した近藤貴司のシュートを右手一本の“超反応”でストップして見せたのだ。

開始から押し気味に進めるなかカウンター一本で招いたピンチ。失点していれば嫌な雰囲気になるところであったが、中村のスーパーセーブでこれを凌ぐと、その後中村北斗が先制&決勝ゴールを決めたのである。

勢いが止まらない福岡はこれで7連勝、引き分けを挟むと11戦無敗となった。中村も4試合連続無失点で(19試合出場)13試合目のクリーンシート達成だ。

次節はいよいよ運命の最終節を迎える。

福岡の相手は下位に沈むも残留を決めたFC岐阜、一方の磐田は大宮に敗れたことで残留プレーオフ行きが決まりモチベーションが下がっている大分トリニータ。

どちらもそれほど難しい相手ではないだけに、得失点差で5劣る福岡にとっては厳しい条件であるが、井原正巳監督は「もう一度良い準備をして、最後まで可能性を信じ頑張りたいと思います」と、奇跡の逆転昇格を信じて戦うことを誓った。

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