J2・水戸ホーリーホックはホーチミン市で12月23日、ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)所属の同国代表FWグエン・コン・フォン(20歳)の期限付き移籍に関する調印式を開催した。契約期間は2016年1月から1年間。

水戸の沼田邦郎社長はこの席で、

「来年クラブ創設22周年を迎えるに当たり、ベトナムの英雄グエン・コン・フォンという素晴らしい選手を獲得でき、嬉しく思っています。これを契機に、ベトナムと茨城県の強力関係が一層深まることを期待しています」

と述べた。また同氏は、

「水戸は今季のJ2リーグで22チーム中19位という苦しいシーズンを送りましたが、来季は一けた台の順位、そして悲願のJ1昇格に向けて、クラブで一丸となって戦っていきます。スター選手であるグエン・コン・フォン選手の加入により、チームに新しい風を吹かせ、スタジアムが満員になることを願っています」

と語った。

なお、式典では、グエン・コン・フォンの背番号が16となることも発表され、沼田社長は、

「かつて韓国代表のパク・チュホが付けていた16番は水戸の出世番号です。彼は現在、ドルトムントで日本代表の香川真司選手とプレーしています。いずれはグエン・コン・フォンも彼と同じように世界に羽ばたくような選手になれるよう育てていきたいと思います」

と大きな期待を示した。

一方のHAGLのドアン・グエン・ドゥック会長は、

「サッカーにおける若手育成は簡単ではありません。今日のHAGLは、その分野でベトナムにおいて最も成功しているクラブであり、それを誇りに思っています。HAGLでは、サッカーのプロフェッショナルであると共に教養のある人材を育てています。グエン・コン・フォンが日本でプレーすることは、ベトナム文化を広く日本に紹介することにも繋がるでしょう」

と述べた。

(C) bongda, 左から水戸の沼田邦郎社長、グエン・コン・フオン、HAGLのドアン・グエン・ドゥック会長

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