そして、最も意外な条項は2010年にラファエル・ファン・デル・ファールトがレアル・マドリーからトッテナムに移籍した際の移籍金の残りを放棄するというものだ。
これは移籍金の支払いを相殺ではなく、放棄という形を認めさせることで支出を減らしたことを意味し、実質的な利益を増やしたことになる。
移籍の駆け引きにおけるトッテナムの巧妙さを感じさせてくれると共に、クラブ間のこれまでの”付き合い方”が移籍に大きな影響を及ぼすことを理解することをできる。
「あのクラブとあのクラブはよく選手が行き来しているね」
そんなケースを見かけたら、同じような状況が発生していると考えて良いかもしれない。