『Telegraph』は「イングランド・プレミアリーグのチェルシーは、今後FIFAから補強禁止処分を受けるかもしれない」と報じた。
一昨年バルセロナがFIFAから1年間の補強禁止処分を言い渡された際には大きな話題となったが、先日同じリーガ・エスパニョーラのレアル・マドリー、そしてアトレティコ・マドリーにも同様の処分が下された。
サッカーがグローバル化する中で、FIFAの規則の穴を突く形で未成年者が国外へと移籍するケースは後を絶たない。
レアル・マドリーの幹部は「他のチームもやっていること」と明かしていたが、チェルシーにも調査の手が及んでいるかもしれないという。
チェルシーで問題になっているのはどうやらブルキナファソ代表FWベルトラン・トラオレの件であるようだ。
彼は2009年に行われたU-17ワールドカップに14歳で出場した経験を持ち、17歳でアフリカネイションズカップに出場したというストライカーだ。
チェルシーに正式に加入したのは2014年1月1日なのだが、最初に出場した2012年のアフリカネイションズカップ時点からチェルシーに所属しているという話があった。
実際に当初はそのように報じられていたくらいであり、ブルキナファソのスポーツ大臣は2010年8月に彼のチェルシー移籍を発表していたことも。
記事によれば2011年10月23日に行われたアーセナルとのU-18の試合においてベルトラン・トラオレが起用されていたという記録もあるという。
チェルシーは「プロ契約を結んだのは2014年からで、それまでは公式戦で出場しないオプション契約だった」と主張しているとのこと。
今のところFIFAが調査を行っていると自ら発表したわけではないようだが、今メディアが伝えていると言うことは何らかのリークはあったと思われる。
もしチェルシーが1年の補強禁止処分を受けた場合、この動きが大きい昨今のプレミアリーグでは大きな打撃になりそうだ。