“爆買い”止まらぬ中国超級リーグ。

先日、広州恒大がアトレティコ・マドリーからジャクソン・マルティネスを獲得し話題となったが、さらに大きなニュースが入ってきた。

ブラジル代表MFラミレスを補強したばかりの江蘇蘇寧が、シャフタールからアレックス・テイシェイラを獲得したのだ。

その移籍金は、なんと5000万ユーロ(およそ65億1000万円)。

これは現時点で今冬の移籍マーケットでは史上最高額であり、獲得レースに参戦していたリヴァプールに打ち勝った形だ。

そんなアレックス・テイシェイラが所属していたシャフタールと言えば、ミルセア・ルチェスクがチームを率い、“ブラジリアン・コネクション”でウクライナリーグを席巻するチームだ。

これまでにもドウグラス・コスタやウィリアンといった選手を輩出しているのだが、ビッグクラブに高額の移籍金で売却してきた過去がある。

『transfermarkt』によれば、その売買がなかなか商売上手らしい。

アレックス・テイシェイラ

2010年:600万ユーロ(およ7億8200万円)でヴァスコ・ダ・ガマから獲得
2016年:5000万ユーロ(およそ65億2000万円)で江蘇蘇寧に売却

収支:+4400万ユーロ(およそ57億3600万円)

フェルナンジーニョ

2005年:780万ユーロ(およそ10億1000万円)でアトレチコ・パラナエンセから獲得
2013年:4000万ユーロ(およそ52億1500万円)でマンチェスター・シティに売却

収支:+3220万ユーロ(およそ41億9300万円)

ウィリアン

2007年:1100万ユーロ(およそ14億3400万円)でコリンチャンスから獲得
2013年:3500万ユーロ(およそ45億6400万円)でアンジ・マハチカラに売却

収支:+2400万ユーロ(およそ31億3000万円)

ドウグラス・コスタ

2010年:400万ユーロ(およそ5億2100万円)でグレミオから獲得
2015年:3000万ユーロ(およそ39億1200万円)でバイエルンに売却

収支:+2600万ユーロ(およそ33億9000万円)

ヘンリフ・ムヒタリャン

2010年:590万ユーロ(およそ7億6900万円)でメタルルグ・ドネツクから獲得
2013年:2750万ユーロ(およそ35億8500万円)でドルトムントに売却

収支:+2160万ユーロ(およそ28億1600万円)

5選手の合計

収支:+1億4780万ユーロ(およそ192億6200万円)

こちらが、過去3年間にシャフタールが売却したスター選手の売却額と、シャフタールに加入した際の移籍金を差し引いた収支だ。

いずれも比較的安い価格で購入し、多額の移籍金で他クラブへと売却している。

同サイトによると、アレックス・テイシェイラ、フェルナンジーニョ、ウィリアン、ドウグラス・コスタ、ヘンリフ・ムヒタリャンの売買で192億6200万円の利益をあげたのだという。

これを「商売上手」と言わずになんと呼ぼうか…。

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