アメリカ・MLSのトロントFC(カナダ)は2月27日、日本人の遠藤翼と正式に契約したことを発表した。
22歳の遠藤はJFAアカデミー福島の出身で、2012年にアメリカ・メリーランド大学へ進学。4年間で85試合12ゴール16アシストを記録し、1月に行われたMLSスーパードラフトでトロントFCから1巡目(全体の9番目)指名された。
MLSは正式契約を結ぶ人数の上限が28人に定められており、ドラフトで指名されたからといって即トップチームに加われるわけではない。開幕前の合宿とテストマッチで存在感をアピールする必要があるが、遠藤は17分で初ゴールを決めるなど7試合に出場し、このたび27番目の選手として正式な契約を勝ち取った。
トロントのGMを務めるティム・ベスバチェンコ氏は、「プレシーズンを通してツバサは高いプロ意識を示している」と評価し、「我々は契約を結べたことと、トロントにツバサを迎えられることに興奮しているよ」と話した。
2016シーズンのMLSは今週末の6日に開幕し、トロントは敵地でニューヨーク・レッドブルズと対戦する。遠藤は晴れてセバスティアン・ジョヴィンコ、マイケル・ブラッドリー、ジョジー・アルティドールらスター選手と同じトロントの一員として、この日を迎えることになった。
なお、遠藤はこれまでMFとして知られていたが、トロントFCではFW登録されている。