金曜日に行われたリーグアン第31節、マルセイユ対レンヌの試合は衝撃的なスコアになった。

ホームのヴェロドロームで戦ったマルセイユは、開始から間もない時間に3失点を喫するなど守備が崩壊。その後は点を取り返すも、最終的には2-5という結果で敗れた。

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本拠地のリーグ戦では9月13日のバスティア戦以来半年にわたって勝利を逃しており、13試合で9分け4敗。サポーターの不満はこれまでにないほど高まっている。

素晴らしいプレーを連発しているGKステーヴ・マンダンダに対する感謝のバナーが掲げられる一方で、クラブを批判するファンは警備員と衝突。

フローラン・トーヴァンに対してはペットボトルなどが投げ込まれるなどの事件も発生し、選手からもファンの不満を理解するコメントが発せられている。

襲撃を避けるために選手たちは誰のものか分からない車で分散してスタジアムを出ることを余儀なくされ、クラブは危機的な状況に陥っている。

マルセイユの会長を務めているヴァンサン・ラブルヌ氏は『La Province』の取材に対して以下のように話し、現在のクラブが資金的に厳しい状況になっていることを明かした。

ヴァンサン・ラブルヌ
(マルセイユ会長)

「数年前から今まで、私はクラブのためにやりたいことが出来るような経済状態を持っていないのだ。

この4年間、誰も私の言葉に耳を貸さない。マルセイユのパフォーマンスはそういうことだ。

我々はお金がない。オーナーは、クラブに投資するという手段を持っていないのだ」

マルセイユは以前から経営難に陥っていると伝えられており、特にフランスの税率が上がり、ヴェロドロームの改築によって賃貸料も膨らんだことから、支出が格段に大きくなったと言われている。

その影響もあって、昨年夏にディミトリ・パイェットをウェストハム・ユナイテッドに売却、アンドレ・アユーとアンドレ=ピエール・ジニャックを契約満了で放出した。

現在もステーヴ・マンダンダの契約が今季限りになっており、ベルギー代表FWミッチー・バツフアイーも多くのクラブに狙われていると伝えられる。

もしかしたら今夏、経済的な状況が改善されなければ、彼らもチームを去ってしまうのかもしれない。

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