4月3日、元イタリア代表監督のチェーザ・マルディーニ氏が84歳でこの世に別れを告げた。
ヨハン・クライフに続くサッカー界のレジェンドの旅立ちに、世界中のサッカーファンが哀悼の意を示しているが、沈黙を守ってきた息子のパオロ・マルディーニがこの度Instagramを更新。偉大な父に惜別の言葉を捧げた。
キャプションには以下のように記されている。
「チャオ、パパ。天国からみんなを見守って、人生で毎日してくれていたように。愛してるよ」
3週間前に自身も手術を受けていたマルディーニ。あまり頻繁にSNSを更新することはないが、父親に対する愛情は人一倍。2月5日にチェーザレ・マルディーニ氏が84歳になった際も以下のような投稿を行っている。
チェーザレ・マルディーニ氏は1952年に地元のクラブであるトリエスティーナでキャリアをスタート。1954年にミランに移籍するとチームの中心選手になり、キャプテンにも任命された。
1963年にはヨーロピアン・カップ(現在のUEFAチャンピオンズリーグ)を制覇し、キャプテンとしてビッグイヤーを掲げている。それまでのヨーロピアン・カップはスペインとポルトガルのクラブが独占しており、イタリア勢初の快挙であった。
ミランを離れた後、トリノで現役を引退。指導者の道へと進み、長くU-21イタリア代表監督を務めた。昇格する形でイタリア代表監督となり、1998年のワールドカップを指揮している。また、2002年の日韓ワールドカップではパラグアイ代表を率いた。2001年にはミランの監督を務めている。
息子のパオロ・マルディーニはチェーザレの息子として大きな期待を寄せられた選手。その期待に負けることなく順調に成長し、16歳でセリエAデビューを果たす。以降は25年間のプロキャリアをすべてミランに捧げ、数々のタイトルを獲得した。
また、2002-03シーズンにチャンピオンズリーグを制覇した際は親子揃って「キャプテンとしてビッグイヤーを掲げた」ことも話題に。現在はパオロの息子であるクリスティアンとダニエルはミランのユースチームに在籍しており、偉大な祖父と父の足跡に続くことを期待されている。
なお、パオロのフルネームは「パオロ・チェーザレ・マルディーニ」。偉大な父親は彼の心の中だけではなく、名前としても生き続けている。