日本代表は3日、キリンカップでブルガリア代表と対戦し、香川真司、吉田麻也の2ゴールずつなどで7-2と勝利した。

1976年の初対戦以来、5試合未勝利だった相手に歴史的な大勝で初勝利を飾ったわけだが、こんな時に気になるのはやはりブルガリアの本気度だ。

実際に彼らの胸の内や意気込みまでは分からないが、1つの指標になるのはメンバーだろう。

EURO2016予選をグループ4位で敗退したブルガリアだが、今年3月、クリスティアーノ・ロナウド、ナニらを擁するポルトガル相手に、親善試合とはいえマルセリーニョの決勝ゴールにより敵地で1-0と勝利を収めている。

その時の先発メンバーがこちらだ。

GK

ヴラディスラフ・ストヤノフ

DF

ストラヒル・ポポフ★
ニコライ・ボドゥロフ
アレクサンダル・アレクサンドロフ★
ジヴコ・ミラノフ★

MF

ミハイル・アレクサンドロフ★
スヴェトスラフ・デャコフ★
イワイロ・チョチェフ★
マルセリーニョ★
イヴェリン・ポポフ ★

FW

ディミータル・ランゲロフ★

名前の後ろの★で、もうお気付きかもしれないが、実はこの★マークは昨日の日本戦でも先発した選手たちである。そう、ポルトガルに勝利したメンバーがGKとフィールドプレイヤー1人ずつを除いて、ほぼ出場していたのだ。

もちろん同じ選手だからといって、時期も違えば場所も相手も違う。シーズン終了後、時差のある遠い極東の国に到着したばかりの彼らが本領を発揮できたとは言い難い。

ただ事実として、特にメンバーを落としていたわけではないということなのである。

ブルガリア代表にとって、これほどの大量失点は過去にほとんど例がないようだ。

正確な情報がどうかは分からないが、彼らが7失点を喫したのは1947年8月17日、ハンガリー代表に0-9で敗れて以来69年ぶりとなるようだ(6失点はけっこうある)。この情報をツイートしたブルガリアのファンと見られるユーザーは、「我々はこの69年間で最大の敗北を見た」と嘆いていた。

後半の2ゴールは、このままでは終われないという焦りの中から生まれた意地のゴールだったのかもしれない。

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