10日、ついに合意に至った清武弘嗣のセビージャ移籍。

日本屈指のゲームメーカーは、スペインの強豪に活躍の場を移すことになる。

毎シーズンのように主力選手を引き抜かれながらも、ここ10年間結果を残し続けるセビージャ。

継続して安定した成績を残すことができる最大の要因は的確な選手補強であり、その手腕にはしたたかすら感じられるほどだ。ダニエウ・アウヴェスやヘスス・ナバス、イヴァン・ラキティッチといった選手はいずれもセビージャで評価を上げ、ビッグクラブへと巣立っていった。

セビージャではこの夏、エベル・バネガの退団が決定的となっている。清武はおそらくバネガに代わる戦力として考えられているはずだが、そうしたチームのスカウティングに評価されたということは清武にとっても大きな自信となるだろう。

そんなセビージャはサポーターがとにかく熱い。

ホームスタジアムであるエスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンの雰囲気はこんな感じだ。

こちらは、試合前のスタジアムの様子。

サポーターが口ずさんでいるのは、クラブ創設100周年を記念して作られた「Centennial Anthem of Sevilla FC」というアンセムだ。

ラモン・サンチェス・ピスフアンでは試合前に必ずこの曲が流れるのだが、ファンの大合唱により素晴らしいムードに包まれる。

「You'll Never Walk Alone」が荘厳であれば、このアンセムはどこまでも情熱的だ。今季のセビージャはこのスタジアムでレアル・マドリーとバルセロナを下しているが、その理由が少し分かる気がする。

これだけの情熱に満ち溢れたスタジアムで、清武はどんなプレーを見せてくれるのだろうか。今から楽しみでならない。

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