欧州各国リーグのなかでも、閉幕の時期が特に遅いスペイン2部。

「リーガ・アデランテ」と呼ばれるこのリーグは例年6月上旬にレギュラーシーズンの最終節を迎え、そこからさらに昇格プレーオフが行われる。

今季は1位のアラベスと2位のレガネスがすでに1部昇格を決めており、3位から6位までの4チームがプレーオフに出場。19日にようやく決勝2ndレグが開催されたのだが、最後の切符を掴み取ったのはオサスナだ。

2000年から14シーズン連続でリーガに在籍していたオサスナ。2005-06シーズンには4位に入り、CLの予備予選にも出場している。

そんなオサスナは2013-14シーズン、リーガで18位となり無念の降格。翌シーズンには2部で18位にまで沈みあと少しで3部降格という状態になったのだが、なんとか勝ち点1差で2部に留まった。

そして迎えた2015-16シーズン、17勝13分12敗で勝ち点を64とし、得失点差でアルコルコンを上回ったことでなんとかプレーオフへの出場権を手にしていた。

準決勝でDF鈴木大輔擁する3位ジムナスティック・タラゴナに勝利すると、決勝では4位ジローナと対戦。レギュラーシーズンでは1分1敗と負け越していたオサスナだったが、この決勝では2連勝をマークし、6位から昇格を果たした。

得失点差でギリギリプレーオフ圏内に入り、上位チーム相手を撃破し悲願の昇格…。まさにドラマのような展開である。

こちらはスペインの世代別代表で活躍し、この夏ドルトムントへの移籍が決定しているミケル・メリノ。オサスナユースの出身であるが、ラストゲームをいい形で終えたようだ。

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