20日に行われたブンデスリーガの第4節。

ドルトムントはヴォルフスブルクのホームに乗り込み、5-1と大勝した。

GKロマン・ビュルキの好セーブと攻撃陣の爆発が重なり、完璧な内容で強豪を粉砕したドルトムント。

そんなこのゲームの試合後、フォルクスワーゲン・アレーナでは心温まるシーンがあった。

スタジアムではドルトムントの選手とサポーターによって「勝利の儀式」が行われていたのだが、そこに緑色のアンダーシャツを着たヴォルフスブルクの選手がやってくる。

実はこの選手、かつてドルトムントに在籍したヤクブ・ブワシュチコフスキだ。

"クバ”の愛称で知られるブワシュチコフスキは2007年にドルトムントに加入。鋭い切り返しとシザースを駆使したドリブル突破が魅力で、ユルゲン・クロップ時代にはリーグ連覇にも貢献したサイドアタッカーだ。

古株ということでファンからの支持も高いそんなブワシュチコフスキだが、トーマス・トゥヘルが新監督に就いてからは中盤の序列が下がり、昨季はフィオレンティーナへとローン移籍を経験。この夏ドルトムントへと復帰したものの、出場機会を求めてヴォルフスブルクへと完全移籍をしていた。

そんなブワシュチコフスキがドルトムントを去ったのは今年8月のこと。シーズン開幕前ということでファンに挨拶する機会がないまま長年在籍したチームを離れたのだが、この試合の終了後、ドルトムントサポーターがブワシュチコフスキを呼んだのだ。

【次ページ】選手もサポーターもみんな拍手!