来年のU-17ワールドカップのアジア予選も兼ねているAFC U-16選手権。韓国はマレーシアに3-0で勝利したものの、グループステージでの敗退が決定してしまった。

ここまで1分1敗だった韓国が勝ち抜く条件は、オマーンがイラクに勝利した上で、得失点差で上回るためにマレーシア相手に大量リードを奪うことだった。

そして、マレーシア戦では190cmの大型FWチョン・ソンフンらが3得点を奪って勝利。だが、土壇場でオマーンがイラクが引き分けたことでグループ3位となり敗退が決まった。

オマーンは終了間際の90分のゴールで1-1の引き分けに持ち込んでいた。もしオマーンが敗れていた場合、勝ち点は韓国と同じ4。グループステージでの両者の対戦は0-0のスコアレスドロー。得失点差も+2で同値となっていたはずで、そうなるとグループステージでの得点数で上回る韓国が勝ち抜けていた。

つまり、韓国としては奇跡の決勝トーナメント進出が最後の最後でその手からすり抜けていった形。一方のオマーンにとっては土壇場での劇的な勝ち抜けといえそうだ。

この結果、韓国は2015年チリ大会に続くU-17W杯出場はならず。韓国メディアでは、今大会で優勝を目指していたチームが敗退した要因として、コンディション調整の失敗、2年前のイ・スンウ(現バルセロナ)のようなエース不在で単調だった攻撃、そして消極的だった選手起用などを挙げていた。

ソ・ヒョウォン(韓国U-16代表監督)

「試合後、選手たちには何も言っていない。この後、ホテルに帰ってから私の気持ちを伝えるつもりだ。

最初の15分はいいペースでスタートしたが、その後はそれを失いうまく攻めることができなかった。

なぜ我々が(大会を)続けることができなくなったかについて、特別な弁解はない。

オマーンとイラクのスコアはハーフタイムに知っていたが、それについて話すことはしなかった。自分たちのことに集中する必要があった。

来年のU-17W杯の予選を通過することはできなかった。だが、彼らが韓国サッカー界の将来において偉大な存在になることを信じている」

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