様々な因縁のある浦和レッズとサンフレッチェ広島。
先週末行われたJ1セカンドステージ第13節では浦和が3-0で“ミラーゲーム”を制している。
千葉和彦のオウンゴールで先制に成功した浦和は50分、興梠慎三が追加点をあげリードを2点に広げる。
浦和としては試合を決定付けるゴールとなったわけだが、この得点を演出した柏木陽介のプレーが絶品であった。
高木俊幸からのパスを受けた柏木は、ペナルティエリアの少し手前でボールをキープ。
即座に青山敏弘がチェックに来たこともあり前を向けず、さらにはパスコースはなかったのだが、この状況からチャンスを作る。
自慢のボールコントロールで「タメ」を作り、高木を前方に走り込ませる時間を作ると…
広島DFの間を突く、絶妙なスルーパス!
まさに「ここしない」というパスコース、「これしか通らない」といった球速であった。
柏木の巧みなプレーによって広島の守備陣はバランスを崩し、高木のパスを受け取った興梠は無人のゴールにボールを流し込んだ。興梠はこの得点について、「その前の崩しが非常に良かったので、僕は押し込むだけだった」と振り返っている。
今週発表予定の日本代表メンバーにも名を連ねることが濃厚な柏木。10月はオーストラリア、イラクという強豪との試合が待っているだけに、良いイメージでワールドカップ予選に臨むことができそうだ。