『The SUN』は25日、「イタリア・セリエAのインテルを所有している蘇寧グループは、ピーター・ケニオン氏と契約する」と報じた。
ピーター・ケニオン氏は1954年生まれの63歳。スポーツウェアブランドのUmbroでディレクターやCEOを歴任した後、1997年にマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた人物だ。
2000年にはマーティン・エドワーズ氏が離れたことによってCEOに昇格し、チームの経営拡大に尽力。特にグローバル化については急速な成長を遂げ、その手腕に注目が集まっていた。
そして後にアブラモヴィッチ体制となったチェルシーへと移り、近い関係を持つ代理人のキア・ジューラブシャンとともに様々な取引に関わってきたと考えられている。
その後チームを離れてはいるが、各方面でサッカー界の交渉事を仲介していると言われ、中国との関係も深い。
特に大連ワンダ(万達)のワン・チャンリン(王健林)会長とは懇意の仲であると言われ、2014年には同社が株式を所有するアトレティコ・マドリーへの招聘も報じられていた。
先日チェルシーからミドルズブラへと移籍したパトリック・バンフォードの取り引きにも関わっていると考えられており、未だ大きな影響力を持つ。
蘇寧グループは彼を江蘇蘇寧、そしてインテルのグローバルアドバイザーとして迎えるという計画であり、サッカービジネスの顧問として彼の能力を生かしていきたいと考えているという。