現在ヴィッセル神戸への移籍が噂されているドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ。もしJリーグへ来れば、久々の世界的ビッグネームの加入となる。

28日には日本のメディアにおいて「ポドルスキと神戸の交渉が合意に達した」と報じられた。

年俸はおよそ700~800万ユーロ(およそ8.6~9.8億円)とも伝えられており、これならば近年経済力を発揮している中国超級リーグとも張り合えるだけの条件だ。また、ケルンで一時期チームメイトであった槙野智章も記者からの質問に答え、ポドルスキから神戸のことを聞かれたとコメントしている。

もはや日本の報道ではポドルスキの加入は決まったようなものとして扱われているが、その一方でトルコ方面では違う状況になっている。つまり、ガラタサライは選手を売ることを拒否しており、少なくとも現在は何の合意もなされていないことを発表しているのだ。

なお、トルコで報じられている「神戸と合意した」という記事は、全て日本のメディアを元にしたものであり「現地でも伝えられた」というのは語弊がある。

28日には『Sporx』が「ガラタサライはルーカス・ポドルスキの売却に合意しなかった」と伝えている。ガラタサライ側は移籍金として最低でも500万ユーロ(およそ6.1億円)を求めており、現状では神戸は350万ユーロ(およそ4.3億円)のオファーに留まっているようだ。

また、欧州のマーケットが終了したあとに売却することは監督のヤン・オルデ・リーケリンク氏が強く拒否をしているとのこと。

さらに、先日行われたアクヒサル・ベレディイェスポルとの試合後、ガラタサライのディレクターを務めているレベント・ナジフォグル氏が声明を発表。

ストライカーの補強を行う目処が立たないことから、ポドルスキの移籍を行う可能性はなく、何の合意も存在しないと宣言した。『haberler』などによれば、彼は「ポドルスキは間違いなくここに残る。我々とともに行く」とナジフォグル氏は語り、神戸への移籍はないとはっきり答えたという。

Jリーグや中国超級リーグのマーケットは2月末まで続くものの、欧州のマーケットが今月で閉まってしまうため、それ以降ガラタサライとしては代役を獲得できなくなる。そのため、この交渉の鍵は今後の数日であると考えられている。最終的にどこに決着するのか、日本とトルコで大きな注目を集めそうだ。

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