『Pulse』など各メディアは19日、「セルビア1部リーグのパルチザン・ベオグラードでプレーしているMFエヴェルトン・ルイスは、人種差別に涙を流した」と報じた。

19日に行われたラド・ベオグラード対パルチザン・ベオグラードのダービーマッチは非常に激しいものとなった。最終的にはアウェイで戦ったパルチザンが0-1と勝利を収めている。

試合中にはラドのサポーターからエヴェルトン・ルイスに対する人種差別的なバナーが掲げられ、激しい野次が飛び続けた。

スチュワードがバナーを没収したり、アナウンサーがそれをやめるよう放送したりもしたが、ラドのサポーターによる攻囲は90分続いたという。

そして試合後、屈辱に耐えたエヴェルトン・ルイスはラドのサポーターに対して中指を立てるジェスチャーを見せ、それをきっかけに両チームが衝突する場面もあった。


GKフィリップ・クリャイッチに慰められながらピッチを離れようとするエヴェルトン・ルイスの目からは涙がこぼれていたという。

エヴェルトン・ルイス

「僕は90分間人種差別的な虐待を受けていた。それを支えていたラドの選手も許せなかった。彼らは皆僕を攻撃していた。

こんなことは早く忘れてしまいたい。セルビアという国も、その国民も大好きだ。だから泣いてしまった。しかし、人種差別にはNOと言いたい!」

エヴェルトン・ルイスは昨年1月にザンクト・ガレン(スイス)からパルチザンに加入した28歳のブラジル人MF。セルビアリーグではレギュラーとして活躍を見せている。

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