大量得点の続くローマ。
ここまでのELでは7試合中5試合で3ゴール以上を奪っており、セリエAでの総得点「54」はナポリに次ぐ2位の数字である。
ルチアーノ・スパレッティ体制でここまで抜群の破壊力を誇るそんなローマだが、その姿勢はキックオフ直後の陣形にも表れている。
ローマボールで始まった、ここ数試合を見てみると…
・第25節トリノ戦(左から右に攻めるのがローマ)
・第24節クロトーネ戦(右から左に攻めるのがローマ)
・第21節カリアリ戦(左から右に攻めるのがローマ)
いずれも4人を残し、それ以外の6人が早速敵陣に入っている。
特徴的なのは最終ライン(センターバックとボランチ)のポジションで、センターサークルとほとんど同じ高さである。これはなかなか勇気のいる選択であり、ローマの攻撃的なサッカーを象徴するポジショニングとも言える。
ローマはかつてズデニェク・ゼーマンが率いていた頃に今よりさらに攻撃的なキックオフをしており話題となったが、そうしたクラブ哲学は今でも引き継がれているようだ。