セリエAで3連敗を3度喫しているウディネーゼ。
今季も難しい戦いを強いられているが、現在の順位は12位で降格圏との勝ち点差は18もあり、残留をほぼ確実なものとしている。
そんなウディネーゼは先週末、アウェイでペスカーラと対戦し1-3と勝利。
51分、セットプレーからヤクブ・ヤンコが2点目となるゴールをあげるのだが、この時の一連のプレーが緻密さを感じさせるものだった(「Youtubeで見る」からご覧ください)。
ゴールまで25mほどの位置でフリーキックを獲得したウディネーゼ。
ボールの前には左利きのエミル・ハルフレズソンと右利きのロドリゴ・デ・パウルが準備している。
するとホイッスルが鳴った瞬間、ペナルティエリア内で不思議な動きをする選手たちが!
予めオフサイドポジションにいたシリル・テレオー、エマヌエル・バドゥ、ヤンコの3人が一斉にポジションを下げたのだ。
これにより、ウディネーゼはオフサイドを回避。ハルフレズソンは前線のスペースにパスを送り、再び切り返したヤンコがこれをファーサイドに流し込んだというわけだ。
これは入念な準備が可能にしたトリックプレーと言えるだろう。ペスカーラの選手たちは完全に虚を突かれた格好となり、このプレーに対応することができなかった。
ウディネーゼは昨年10月に就任した知将ルイージ・デルネーリのもと、セットプレーでユニークなプレーを何度か見せている。残り10試合のセリエAで、どんなセットプレーを披露してくれるのか楽しみだ。