『4-traders』は20日、「中国国家外貨管理局長、中国中央銀行副総裁のパン・ゴンシェン氏は、海外クラブの買収に警笛を鳴らした」と報じた。
この数年「爆買い」と言われるほどサッカー界で資金力を発揮している中国。選手の獲得も話題になったが、クラブの買収でも存在感を見せている。
スペインではアトレティコ・マドリーとエスパニョール、イングランドではWBAやアストン・ヴィラなど、イタリアではインテルに中国資本が注入されている。
しかし、その金払いの良さと同時に、その経済力がどれだけ維持できるのかという不安もつきまとっている。
中国国家外貨管理局長を務めるパン・ゴンシェン氏は以下のように話し、海外での買収は非常に危ないものだと語った。
なお、中国国家外貨管理局は現在海外への資本流出を激しく規制しており、それによってミランの買収も遅れに遅れているという。
パン・ゴンシェン(中国中央銀行副総裁)
「海外での合併や買収は、時に棘付きのバラのようなものだ。気をつけなければならないし、デューデリジェンス(企業価値の査定)をしっかり行わなければいけない。
これらの取引は、ビーチの砂を手で掬うようなものになるかもしれない。掴んだと思えば、最後には指の間から零れ落ちていくのだ」
「昨年、中国の企業は海外で多くのサッカークラブを買った。これらの取引が中国のサッカーの基準を高めていくのであれば、それは良いことだと思う。
しかし、実際には何が起こっていると言えるか?
多くの中国企業はすでに高水準の負債を抱えている。そして、海外での取引を行うためにさらに別の大金を借りている」