先週末に行われたクウェート1部リーグでの映像が大きな話題になっている。

この試合はアル・アラビとアル・カディシヤーの対戦。上位を争う両チームによるビッグゲームであった。

主審がキックオフの笛を吹く。しかし、選手たちは動かない…。ざわつく会場をよそに、どちらのプレイヤーもプレーすることを拒否した。

これは、選手たちによるクウェート政府への抗議であった。

クウェートは2015年、政府が新たにスポーツ連盟、及び協会の解散を命令できるという法律を制定した。

そして、サッカー協会やオリンピック委員会の事務所は昨年家宅捜索を受けている。

さらにサッカーにおいては「特定のクラブ」をサポートする動きがあったという疑いから、20名以上の審判が職を追われている。

家宅捜索については政府側が否定しているものの、IOC(国際オリンピック委員会)とFIFAはクウェートを政府の干渉を理由に資格停止処分とした。

この状況で被害を受けているのは選手たちだ。クウェートはこれによって2016年オリンピックへの参加が不可能になった。

また、サッカーでは国際大会への参加が全て禁止されており、クラブチームはAFCチャンピオンズリーグに出られず、代表はアジアカップやワールドカップ予選の出場資格がない。もちろん、ユース代表も国際的な活動は不可能だ。

これによって競争力のある大会でのプレーはできず、1〜2世代がスポーツの面で大きなダメージを受けている。

もちろん管理面の清廉性などは重要であるが、それによって最も苦しむのは罪のない選手たち。特に次世代を担う若者にとっては…。

アル・アラビとアル・カディシヤーの選手が見せた抗議に、偉い人々は応えることができるのか?クウェートの今後に注目が集まる。