昨季の終盤以降、大ブレイクの兆しを見せている鹿島アントラーズの鈴木優磨。
恐れを知らない20歳の若武者は今季も公式戦7試合4ゴールとその勢いを加速させており、日本代表への招集を望む声も日に日に高まっている。
そんな鈴木といえば、デビューしてから決めたゴールのほとんどが勝負所の試合終盤であることは過去にQolyでもご紹介したところ。
✨ラモスとどっちが上⁉
鹿島FW鈴木優磨の今季10得点中6得点が80分以降
86' 1st.ステージ 対名古屋
88' 1stステージ 対浦和
87' 2ndステージ 対名古屋
80' 2ndステージ 対福岡
80' 2ndステージ 対湘南
85' CWC SF 対A・ナシオナル
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2016年12月18日
この記事の後も彼はクラブワールドカップ、天皇杯、ACLと重要な場面で決めている。2月のACLムアントン・ユナイテッド戦ではPKを外してしまったが、これも決めていれば80分以降になるところであった。
驚くべき勝負強さであるが、そんな鈴木と同じく“怪物”と呼ばれたあの選手も最近は「80分以降の男」と化しているようだ。
Lukaku's last 8 goal times ⏳👇
'83
'84
'80
'81
'82
'90+1
'90+4
'89
Better late than never! pic.twitter.com/Hnh3hLTWP0
— European Qualifiers (@EuroQualifiers) 2017年3月25日
エヴァートンに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクだ。
今季のプレミアで21点を決め、得点ランクでトップに立っているルカク。彼は現在、クラブと代表を合わせて5試合連続ゴール中なのだが、この両チームで最近マークした8ゴールの時間というのが全て80分以降だというのだ。
ワールドカップ欧州予選でグループHの首位ベルギー代表は先週、同2位のギリシャ代表と対戦。1点を先制されそのまま逃げ切られるかと思われたものの、89分にルカクが同点弾を決めて引き分けた。もし敗れていれば順位で逆転されるところであったが、エースの一撃でかろうじて首位を守っている。
ルカクがすごいのは途中出場が多い鈴木と違い、先発しながら疲労がピークを迎える80分以降にゴールしているところだろう。ただ一方で鈴木の得点はそのほとんどがチームを勝利に導くもの(彼が決めた試合は1年半近く無敗)なのに対し、ルカクはこの8点のなかに決勝点が含まれていない。
“勝負強さ”に限定すれば、軍配は鈴木に上がるかもしれない。しかし、消耗の激しい世界最高峰の舞台でプレーしているルカクのこの数字も特筆すべきものであろう。