先週末に行われたJ1第7節。
リーグ戦とルヴァンカップで連勝を飾っていた北海道コンサドーレ札幌はホームに川崎フロンターレを迎え、試合は1-1で終了した。
そんなこの一戦で札幌に同点ゴールをもたらしたのは、古巣対戦となった好調のFW都倉賢。
0-1で迎えた82分、荒野拓馬からのクロスに対し…
驚きのジャンプ力から頭で合わせ、勢いあるヘディングをニアサイドに突き刺した!
ほぼ垂直跳びでありながら高く飛び、対峙していた車屋紳太郎を全く相手にしなかった都倉。
187cmと上背があり空中戦には自信を持っている選手だが、まさに「陸の王者」と呼ぶに相応しいポテンシャルである(この言葉は都倉が卒業した慶應義塾大学の応援歌にも登場する)。
ゴールにはならなかったものの、都倉は他のシーンでも車屋相手に完勝して見せた。札幌にとって都倉は得点源であり、このようにエースめがけてアーリークロスを送るシーンが度々見受けられる。
試合後、フラッシュインタビューに登場した都倉は「前半から相手がセンタリングを嫌がっているのは分かっていた」と振り返った。前半はなかなかその形が作れなかったが、ハーフタイムにもっとシンプルにボールを上げるよう指示があり、結果的にそれが功を奏したよう。
都倉については両チームの監督も言及しており、札幌の四方田修平監督は「高さの部分ではJ1でもしっかり存在感を出してくれたと思います。ただ、後半の出来に関しては、本人は満足していないと思いますが(笑)」とコメント。
一方、川崎の鬼木達監督は警戒していたポイントについて「都倉のヘディングのところもそうですし、そこに至る前のところでクロスを上げさせないということもそう」と話し、「ただ試合の中では当然、仕方がない場面もありますので、そういう意味で言うと、ある意味彼らの強さが出たのかなと。実際、(失点場面は)競っていないわけではないので、彼のヘディングが強かったということです」と続けた。