天皇杯で話題となったアップセット。
昨シーズンのレスター優勝も近年最大のアップセットのひとつに挙げられるだろう。イタリア人監督クラウディオ・ラニエリのもと岡崎慎司らがプレミアリーグで奇跡を起こした。
そのラニエリはかつて「サッカー史上最大のショック?(英紙guardian)」とされるジャイアントキリングにあっていたのをご存知だろうか。
それが起きたのは、2014年11月。
その数か月前、ブラジルワールドカップで日本代表とも戦ったギリシャ代表は、同国史上初めてベスト16に進出。大会後にフェルナンド・サントスの後任として、新指揮官にラニエリを招聘していた。
だが、11月に行われたホームでのフェロー諸島戦に0-1で敗戦。FIFAランキング187位だった相手にまさかまさかの金星を与えてしまったのだ。当時ギリシャの同ランクは18位であり、169位も格下の相手にジャイアントキリングをされた形だった。
ラニエリはこの敗戦後に解任され、わずか4試合の指揮でギリシャ代表を去ることになった。
その後、ラニエリは『Leicester Mercury』のインタビューにこう述べている。
クラウディオ・ラニエリ
「ギリシャの監督になった時、間違いを犯した。
指揮した4試合では、それぞれ3日間しか選手と練習することができなかった。
計12日のトレーニングだ。たった12日で何ができる?
わずか12日で代表チームを作り直さなければならなかった。
私に何ができた?自分はマジシャンではないのだ」