1909年に創設されたボルシア・ドルトムントは、クラブ誕生から108年目となる2017年夏に、2年ぶり3度目の来日を果たす。

欧米では大小を合わせると100年以上の歴史を持つクラブは決して少なくはないが、それでも日本人の感覚ではこの数字に圧倒される。ドルトムントが誕生した1909年といえば、日本は明治42年。伊藤博文が暗殺された年だ。

2009-10 Bundesliga

2009年12月19日。ホームのジグナル・イドゥナ・パルクで行われたブンデスリーガ・第17節のフライブルク戦で、ドルトムントは特別なデザインのエンブレムを付けた100周年記念ユニフォームを着用して試合に臨んだ。

クラブ創設は1909年12月19日なので、まさに正真正銘の100周年記念試合だった。

この日のドルトムントのスタメン。GK:ヴァイデンフェラー。DF:シュメルツァー、フメルス、スボティッチ、オウォモイエラ。MF:ベンダー、シャヒン、ブワシュチコフスキ、ジダン、グロスクロイツ。FW:バリオスという布陣。

試合は前半19分にシュメルツァーのアシストでバリオスが決めた1点を守り切り、1-0の勝利で100周年記念に華を添えた。

ヴァイデンフェラーから見たホーム側の名物ゴール裏の様子。この日は100周年を祝って、クラブのレジェンドや獲得トロフィーが描かれたビッグフラッグが登場した。フラッグというよりは、もはや「カバー」や「シート」と形容したくなる巨大さだ。

試合終了後のスタジアムでは、100周年を盛大に祝うセレモニーが開催された。ピッチ上には巨大なオブジェが登場。

ピッチ中央にいる選手たちを囲むようにして、夜のスタジアムに花火とレーザー光線が派手に飛び交う。翌日からはウィンターブレークだからこそ実現した、2009年を締めくくるお祭り騒ぎだった。

チームは2009-10シーズンのブンデスリーガを5位で終え、100周年シーズンを優勝で飾ることはできなかった。

しかし101年目のチームに、世界的にはまったく無名の小柄な日本人が入団。そして彼は瞬く間にドイツ中を沸かす存在となり、平均年齢23歳の若いチームは、9シーズンぶりにマイスターシャーレを手中に収めた。

怪我でシーズンの約半分を棒に振ったにもかかわらず、優勝チームの象徴となった香川真司。もし彼が1年早く生まれていたら、そして2009年に入団していたら。1年違いで見ることが出来なかった100周年記念ユニフォーム姿を想像してみるのも、ちょっと楽しい。

Borussia Dortmund 2009-10 Kappa Centenary

通常のエンブレムを数字の「100」で囲った、このユニフォームのみの特別仕様。まさにレアなデッドストックユニフォーム。

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