プレシーズンマッチ中に倒れたアヤックスMFアブドゥルハーク・ヌーリ。

心臓は動いているものの脳に損傷が残ると発表されており、選手としての復帰は望めないというのが現時点で判明している内容である。オランダ中が悲しみに暮れている。

そんなヌーリはオランダ世代別代表の常連であり、A代表入りも時間の問題と言われた逸材だ。

小柄ながらそのテクニックは圧倒的であり、その発想やボールコントロールは広い世界を見回しても特有のものがあった。

U-19チームに在籍していた当時に披露した驚愕のフェイントをご存知だろうか?

こちらは2015-16シーズンのUEFAユースリーグ、スパルタク・モスクワ戦の映像。

左サイドでボールを持ったヌーリがボールを空振りするトリッキーなフェイントを見せると、対峙していたDFは思わず転倒…。ゴールには直結しなかったものの、ロナウジーニョを彷彿させるような遊び心あるプレーだった。

驚異的なテクニックを武器に、予測不能なプレーを得意としていたヌーリ。

オランダサッカーのご意見番的存在であるジャーナリストの中田徹氏も今回の悲報を受け、コラムの中でヌーリについて「『この選手を見るためにスタジアムに通いたい』と思っていた」と綴っていた。

将来を期待される選手は数多いが、これほどまでに見ている者をワクワクさせるプレーができる若手選手は世界的にも稀である。

ヌーリの回復を祈りたいが、もしも報道の通り復帰が難しいのだとすればサッカー界が失ったものは非常に大きい。

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