ネイマールの加入で大きな注目を集めているリーグ・アン。

その一方、土曜日にはナントが開始25分で3名の怪我人を出してしまうという珍事でも話題となった。

交代枠を使い切っていたため、後半に肩を負傷したDFジエゴ・カルロスは包帯で体をグルグル巻にしながら出場するという奮闘ぶりも。

しかし、その次の日にもフランスリーグでは何年に一度もない「珍事」が。その犠牲になったのが、あのマルセロ・ビエルサ監督だ。

彼が率いるリールは、昇格組のストラスブールと敵地で対戦。しかし、12分にMFチアゴ・メンデス、17分にDFケヴィン・マルクィが負傷し、早くも2枚の交代枠を使うことに。

更に37分には左サイドバックのバロ=トゥレをDFエンゲッサンに交代させ、前半のうちに3枚を使い切った。これは後に「警告を受けたバロ=トゥレが退場するおそれがある」と考えて交代させたことが分かっている。

ところが、後半に入って17分が経った時に完全に裏目となる事件が発生する。

ここまで好セーブを見せてきたGKミク・メニャンが、相手MFバンジャマン・コルニェの後頭部にボールをぶつけるという愚行で退場してしまったのだ!(動画1:43~)

交代枠を使い切っていたため、代わりにゴールマウスに入ったのはFWニコラ・ドゥ・プレヴィール。

彼は72分に相手のFWイドリス・サーディが放った決定的なシュートを防ぐという好プレーを見せたものの、その2分後にCKから失点してしまう。

そして、1点を取らなければならない状況になったため、ビエルサ監督は「代役GK」をMFイブラヒム・アマドゥに交代させるという、非常に珍しい手を選択したのだった。

しかし、流石にフィールドプレーヤーがGKとして30分を凌ぐのは不可能で…。

83分にPKで2点目を失うと、88分にはジェレミ・グリムの容赦ない強烈なミドルシュートを決められてしまい、リールは0-3で敗北することになった。

何もかもが裏目に出ることになったビエルサ監督は試合後、「多くの予測不可能な事態があった。バロ=トゥレを替えたことを後悔していない」と語ったという。

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