リーグアンのリールは、今週末に行われるロリアン戦で女性のサポーターを無料招待するようだ。英国『BBC』が伝えている。

事の発端は先週末のリーグ戦、リールはアウェイでリヨンと対戦。

試合は1-2でリールが勝利したのだが、スタンドで確認されたあるゲームフラッグが問題となっている。

こちらがその旗だ。

描かれているのは女性で、その下には「台所」を意味する"CUISINE"というフランス語が記されている。

この人物は男性のシルエットと「スタジアム」を意味する"STADE"と書かれたゲーフラも掲げていた。つまり、「男はスタジアムへ、女は台所へ」ということを暗に示すメッセージで、これが性差別にあたると問題になったのだ。

この横断幕を掲げたのは、リヨンのファンであった。リヨンは女子チームもあり、女子チャンピオンズリーグで3度の優勝経験がある強豪だ。そうしたクラブのファンがこのような行動に出たことは、残念と言う他ない。

リヨンに所属する長身DFで、フランス女子代表のウェンディ・ルナールは自身のTwitterで「リヨンのサポーターたちよ…あのバナーについて説明してくれる?男はスタジアムで、女は台所なの?」と嘆いていた。

こうした事態を受けアクションを起こしたのがリールだ。

今回の事件は、あくまでリヨンのサポーターがリヨンのスタジアムで引き起こしたものだ。しかし、リールは性差別に反対する意思を主張するため、女性のスタジアム入場を無料にするという。

なお、当事者であるリヨン会長のジャン=ミシェル・オラスはこの件に関して捜査を続けると述べている。

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