ベルギーサッカー協会が主催するカップ戦、ベルギーカップ(オランダ語でBeker van België)。
今週ミッドウィークに行われたベスト16で驚きの事態が起きていたようだ。
舞台になったのはメヘレン対ヘンクの1部リーグ勢による直接対戦。試合は1-1で決着がつかず延長戦に突入したのだが、延長前半終了間際に異変が発生。
主審を務めていたクリストフ・ディリックが怪我をしてしまったのだ。
ディリックの治療のため試合は一時中断になったものの、その後ピッチへと戻り再開に。何とか前半終了のホイッスルを吹いたものの、ディリックの怪我は延長後半に試合を裁くことができないほどであった。
ここまでであれば、サッカーの世界で時折起こることだ。この試合でも延長前半終了後に第4審を務めていたニコラス・ラフォルジュが主審の代役となり、延長後半が始まろうとしていた。
しかし、ここで再びアクシデントが発生する。この短い小休止の間にラインズマンのうちの一人がさらに負傷してしまったのだ。
U gelooft het niet: #kvmgnk ligt stil, want scheids Dierick kan niet verder. Stadionomroeper: “is er een scheids in het publiek?” #CrokyCup pic.twitter.com/PAMBfDubQS
— KV Mechelen (@kvmechelen) 2017年11月29日
困った運営者はスタジアムのマイクを使い、「お客様の中で審判経験のある人はいませんか?これは真剣なお願いです」とアナウンス。
スタジアムにいた誰もが冗談だと思っていたのだが、一人の男性が手を挙げ、観客席からピッチへ降りてきた。
その人物こそ、この試合で延長後半からラインズマンを務めたルク・ボスマンス氏だ。