今シーズン限りでの引退を発表したFC東京の石川直宏。
先週末に行われたJ1第34節のガンバ大阪戦で先発出場を果たし、現役ラストゲームを飾った。
試合後には引退セレモニーが行われ、味の素スタジアムでは石川とともにプレーした仲間からのメッセージVTRが流れた。
今野泰幸、長友佑都、武藤嘉紀といった錚々たる顔ぶれが石川に感謝の気持ちを伝えたのだが、茂庭照幸のコメントが実に独特でおもしろかった(01:35から)。
茂庭 照幸(セレッソ大阪)
「ナオ!オレだよ!
18年間、走りきったな!お疲れ様でした。
オレはまだまだ行くから、オレが引退するまでにはナオ、偉くなっててくれよな。そしてオレを雇ってくれ!
そう言えばこないだ、焼き鳥ごちそうさまでした。
いつもナオとメシ行く時、財布忘れてすみません。
大阪来たら奢ります。大阪で待ってるよ。おつかれさ~ん!」
石川と同い年で、ともに2002年からFC東京でプレーしていた茂庭。
石川にとってはまさに戦友であり、引退会見でも茂庭について「一緒に切磋琢磨してなおかつ同級生で刺激を受けた」、「自分の中でも負けたくない相手の一人」と話していた。
そうした間柄ゆえ、茂庭も湿っぽいコメントにはしたくなかったのだろう。両者の関係が浮かんでくるような、惜別のメッセージだった。