『Leicester Mercury』は9日、「レスター・シティのクロード・ピュエル監督が、勝利に貢献した岡崎慎司を賞賛した」と報じた。
ニューカッスル戦で2-3と勝利を収めたレスター。決勝点は、その前のプレーで頭部に深い裂傷を負った岡崎のポストプレーと、その後の前線への飛び出しから生まれた。
9針を縫う怪我を抱えながらチームに3ポイントをもたらした岡崎について、ピュエル監督はその戦う姿勢を絶賛したという。
クロード・ピュエル
「デュエルをする時に重要なのは、準備をすること、その状況でベストを尽くすことなのだ。
シンジは…例えるならば、彼はカミカゼである。そして、チームにとってそれはいいことだ。
彼はファンタスティックな選手だ。そして、全てのメンバーが彼のようだ。なぜなら、彼は自分の体をチームのために捧げてくれる。信じられない。
次の試合では問題ないだろう。インテンシティの強さ、デュエルの激しさを見せた。このチームと戦うのは難しいよ。ボールを保持することも、試合をコントロールすることもね」
しかし、怪我を恐れずに体を投げ出していく岡崎慎司の褒め言葉として使った「カミカゼ」が賛否両論となっているようだ。
大戦中の神風特別攻撃隊が元になっている「カミカゼ」は、自己犠牲を恐れない日本人の精神性を表すものとして知られている一方、欧米などでは近年、多発する「自爆テロ」などと同一する見方もある。
もちろん敵の戦闘員に対する特攻と、一般市民を巻き添えにするテロは性質を異にするものであるのだが、今回の発言で「カミカゼは日本人の自爆テロにすぎない」「ピュエルはもっと歴史を勉強すべきだ」といった批判を受けているという。
プレミアリーグに限らずサッカーがグローバルに広がっていく中、言葉一つで論争になることも増えてきた。記者との対話も重要な仕事となる監督にとって、どうも難しい時代になったものである。